星にかけた願い


湖は朝日が射しキラキラ輝いていた。

「お兄ちゃん!」


「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


泣きながら兄を呼ぶ。

花が咲いていた所に辿り着いても、そこには花などなく兄もいない。

「お兄ちゃん…ヒックヒックやだよ。」

キラッ


朝日に反射して何かが光る。


「これは!」

兄のネックレスが絡まるように真っ白い花が一輪咲いていた。


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