星にかけた願い

「ミルクをもらってくるから、ちゃんと寝ててね。」

ハルはユキの手をひいて、近くのお爺さんの所に山羊の乳を分けて貰いに行く。

乳を分けて貰う代わりに森で摘んだキイチゴや杏をお爺さんに持って行っていた。


「お爺さん!今日も少しミルクを分けて貰えませんか?」

「ハルか?ユキもいるね。さあおいで。今日はこの前お前達がとって来たコケモモのジャムも上げよう。」

「ありがとう。でも今日は僕は何も持って来てないんだ。」

「いつも森から果物を持って来てくれるんじゃから、いいんじゃよ。」

お爺さんの微笑みに申し訳なく思い、ハルは薪割りを手伝った。


割った薪はユキが納屋にしまう。

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