他校生の君に贈りたい言葉。
贈りたい言葉。大好き。
あたしは今朝落とした鞄を漁る…。
でもなかなか学生証が出て来なくて…。
出て来たのは……空流のだった。
なんとなーく、会いたかったし…。
「雪希、男子校行ってくる」
あたしは前の席の雪希に話しかける。
「男子校っ!?…有空一人じゃ危ないよ!」
本気で心配してくれてるけど…。
「大丈夫!…あたし会いたいだけだから」
あたしは雪希に、手を振って、学校を出た。
「すみません!…モデルやって見ませんか?」
スカウトされてしまい、不機嫌で
「いえ、やりたくないですから」
と言って、早足になる。
男子校は歩いて10分の所にある。
「着いた…」
あたしは男子校にコソコソと入り込む。
誰とも会わずに、職員室。
「すみませーん、落し物を届けに来たんですけど…」
「あら、女の子?…珍しいわね!」
白衣を着た女の先生に通される。
「学生証を間違えて取り違えたみたいで…」
「ちょっと見せて?」
先生に学生証を渡す。
「あぁ、空流君?…だったら、2年4組ね」
「ありがとうございます。授業中ですか?」
あたしは空流の学生証を受け取りながら、気になったことを聴いて見た。
「うん。でもいーわよ?取り違えただけだし…ね?」
あたしの学校だったら、絶対駄目なのに…。
「分かりました。行って見ます。ありがとうございました」
あたしはお辞儀して職員室をでた。