他校生の君に贈りたい言葉。
空流の教室はー、2年4組だよね?
あたしと同い年だったんだ。
確かに…身長高いもんね。
…2年1組発見!
あたしはどんどんと通り過ぎる。
2年3組、2年4組!
ーーコンコン
あたしは意を決意して、ドアが開くのを待つ。
ーーガラッ
「ん?…女の子?」
先生は首を傾げる。
先生の言葉にか、あたしを見てか…よくは分からないけど、雄叫びみたいなのが聞こえた。
「す、すみません。永光君の学生証と取り違えたみたいで…」
「本当だ。ちょっと待ってて?」
あたしは、教室に入らされて、見世物になっていた。
ガン見されてるし…。
「お、おい!空流!!」
先生に肩を揺すられてる空流。
「うー?何ですか?」
空流は、目を開けずに先生に顔を向ける。
そして、あくびを一つ零す。
…学校だとこんなに可愛いんだ。
あたしは空流をガン見。
「隣の共学の女の子がお前の為に来てるぞっ!?」
「へぇー…そうなんですか…って授業中だから関係ないですよね?」
やっぱり授業中はダメなんだ。
眠た気にまたコクコクいってる空流。
先生は呆れ顔であたしを見つめる。
あたしは空流の目の前に行く。
「…空流」
あたしが呼んだ瞬間、
バッと立って、凄い音で椅子を倒す。
あたしは呆れ顔で空流を眺める。
「なんでいんの」
空流は首を傾げて、あたしを見つめる。
「え?…んー、何か会いたかったから?」
なんて少し言ってみたり…笑
「「ヒューーー!」」
他の男子が盛り上がる。
「って、言っても…学生証…空流と間違えたから」
空流はキョトンとして、あたしを見る。
空流はすぐに鞄を漁る。
あたしがため息を着いた時には、あたしの周りには男男男!