他校生の君に贈りたい言葉。
贈りたい言葉。やっぱり可愛くない!
あたしはその日の帰りから隣の車両に座るようになった。
だって、顔は良いのに、性格最悪だもん!
イヤフォンを耳にはめ、自分の好きな歌を流す。
この時だけは、あのイケメンを忘れられる。
最高のひと時!笑
……。
目の前に座るのは誰?
自分の目を疑う。
「………」
なんでここにイケメンがいんのよ!
車両を移動して2日目…。
あたしはジロッと睨んでから、またずっと座っていたあの車両に移動する。
すると彼も一緒に移動。
何故か、右手を掴まれてるあたし。
「…なんかようある?」
自分の中で最高級のスマイルを向ける。
流石あたし!
「…まだ、怒ってる?」
「…え」
驚いた。
だ、だって、思ってたのと違ったから…。
「うっ…」
やっぱり可愛い。
「…怒ってるの?…怒ってないの?…どっちなんだよ」
何コイツ!
前言撤回!
まじでむかつく!
何この俺様系?…的な男は!
「悪いけど、すっごく怒ってる。…ついて来ないでくれない?」
ニッコリスマイルで言ってあたしは男の手を払いのけた。