紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
あ、そうそう。
五人の紹介は終わったけれどその内の一人、章吾の許婚の存在を忘れてはいけない。
”夏目 静香”
現在、一年生ながらにこの学園の風紀委員の委員長をしているこの女性。
現総理大臣の娘であり三代続けて総理大臣を輩出した由緒ある夏目家に生まれた、兄弟五人の内の長女である静香。
そんな家柄の娘が許婚…、
と言うからには、それだけの地位・名誉を兼ね揃えなくてはいけない。
その全てを兼ね揃えた森里家の長男、”章吾”が、静香の許婚に選ばれたと言うわけだ。
政治家の息子である章吾もいずれは政治家の道を進み、ゆくゆくは夏目静香と共に日本を背負って立つのであろう---
そんな章吾の言葉遣いは、とんでもなく丁寧だ。
しかし章吾だけではない。
許婚である静香さんもまた丁寧な物言いで話すものだから、そこもまた章吾とお似合いだな…と私は思っていたりする。
別に話し方が似ているからお似合い…、と言うわけではないんだよ?
他には二人の温かい雰囲気や優しさ、頼りがいのあるところ…。
色々あるけれどそれら全てひっくるめるとやっぱりこの二人以外、一緒になるなんて考えられないな---
…と言うのが私の感想である。