紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
三章 二人の転入生
今日は昨日の天気とはうって変わって、爽やかな秋晴れだった。
そんなすがすがしい朝のHRに登場したのは、いつもの如く気だるげな顔をした佐伯先生。
顔は青白く…、と言うより蒼白に近い色---
大丈夫なのかな?
「あぁ、すまん。昨日、飲みすぎた」
心配した生徒への答えが、これ…
何、それ?
次の日学校だったらお酒は少しセーブしようよ。
呆れた顔で先生を見ていたら、横で良牙が『俺なんかどんなに飲んでも楽勝だぜ』…なんて言っている。
いえいえいえ…、そこのあなた。
自慢げに鼻を鳴らしながら言っていますが、未成年ですよね?
ダメでしょ?
ジロッと睨んだけどフンッと鼻で笑われた。