紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


「そんなわけないでしょッ!」


「そう?でももし浮気すんなら俺がおおすすめだぜ。何なら手取り足取り…『だから浮気なんてしないってばッ!』」



「そんなのわかんねぇじゃん」


「私にとっての一番は、ずっと蓮だからそれはありません」




オレンジメッシュをサラリと手でかき上げながら、おもしろくなさそうに顔を歪める鏡夜に呆れつついつも通りの言葉を述べた。




暇さえあれば私に手を出そうとするこの男は、私の事を好きだと言ってくる。


それがあまりにもしつこいものだから、たんに私をからかっているだけなのかと思いたくもなる。




本当にしつこくて、ウンザリだった。




この男、チャラ男にも関わらずなぜか生徒会の書記をやっている。


しかも先程の三人同様、焔龍チームに所属しているのだ。




そこでの二つ名は、白虎---




しかしこの男は幾分、狂気的な感情を持っている節があるみたいだけどそんなんで生徒会に所属しても良いものなのだろうか?


…と疑問を抱くことが多々あるのだけれど、どうなのかな?


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