【完】First♡Love~すれ違う恋心~
「はぁ…はぁ…っ、くそ…っ!!」

見つからない。
一体、どこに行ったんだよ、美々。

と、そのとき…

「ゃだ…!離して…!」

どこからか、聞き覚えのある声がした。
それは紛れなく、美々の声だった。
聞き間違えるはずなんて、ないんだ。
俺はあたりを見渡した。

「――…っ!」

建物と建物の間の、小さな路地に美々がいた。 男たちに、腕を取られていた。
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