【完】First♡Love~すれ違う恋心~
次の日、朝目が覚めると、昨日のことは、夢 じゃないかと思ってしまう。
だけど、そんな不安も、先輩が簡単に打ち砕い てくれたんだ。

玄関を出ると…

「えっ!?」
「おはよ、美々」
出迎えたのは、玲央先輩の優しい笑顔だった。
「せ、先輩!?ど、どうして?」
「美々に会いたかったから」
「っ//夢じゃ、なかった…」
「ん?」
「夢だったんじゃないかって、怖かった」
「俺もだよ。だから、確かめたくて、ここにき た。…夢じゃなくて、よかった」
「あたしもです」
「…行こうか」
「はい」

あたしたちは、また手を握り合い、学校へと歩 いて行った。
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