【完】First♡Love~すれ違う恋心~
準備室のドアを開けると、生物室より不気味 だ。
電気も今にも切れそうだ。

「美々、ちょっと暗いけど、大丈夫か?」
「た、たぶん?」
「んじゃぁ、早く終わらせよう。早ければ、 美々が怖い思いすんのも、少しになるからな」
「っ///は、い」

外もだいぶ暗くなってきた頃…
事件は、起きた。

―――ガチャッ。

確かに、そう聞こえた。

「「え」」

まさか、まさかな?
嫌な予感が頭をよぎる。

「せ、先輩…っ」
美々も俺と同じことを考えているのか、不安そ うだ。
「ちょ、待て。今…確かめっから」
頼む、俺の予感が、外れますように。

俺は、ドアノブに手をかけた――…
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