【完】First♡Love~すれ違う恋心~
「美々、とりあえず、座ろ」
俺達は壁によりかかり、座った。
ここの鍵、中から開かねぇんだよな――…。

「美々、大丈夫か?」
「…っ、大丈、夫です…っ」
全然、大丈夫じゃねぇじゃん。
「無理すんな、バカ」
「ふぇっ…ヒック…っ…ほ、ほんとは怖い…です…っ」

ただでさえ、怖いのが苦手な美々。
こんな薄気味悪くて、電気も切れたら… すげぇ怖いよな。

…美々の彼氏。
悪く、思うなよ。

俺は美々を抱き寄せた。
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