私の好きな人♡





「ごめんね、呼び出したりして。」



口を開いて早々廉くんは謝った。



「いーよ。でも話って何?」



「あのさ。今度の土曜日なんだけど...。」



そう言って廉くんが差し出したのは水族館のチケット2枚。



「えーっと....廉くん。」



「分かってる!麻美ちゃんに好きな人がいることも俺に脈がないことも。でも1回だけデートしてくれたら諦めるから。1回だけ俺にチャンスちょうだい。」



廉くんは頭を下げた。


どーしたらいいんだろ。



私は優真が好き。でもこんなに廉くんが頼んでるのに断れない。それに好きな人がいるって言うのは私も同じで廉くんの気持ちも分かる。




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