最愛の君へ
-2003年 春-
高3になったばかりの俺、杉村拓斗。
みんなから拓って呼ばれている。
「友達多いよね」
よく言われる。
なんせ俺の自慢は、
いつも携帯のメモリはいっぱいいっぱいで、
誰かを消さないともう新規の人は登録できないくらいの多さだから。
俺がいるだけで人が集まる。
楽しいことが好き。
おもしろいことが誰よりも好き。
人を笑わせることが大好きな17歳。
彼女はいたけど、どれも長く続かない。
続かないっていうか、俺が振られてるだけ。
そりゃ、そうか。
俺みたいに純粋まっしぐらの
中学生みたいな付き合いをしたいと思う女子なんてきっといないよな。
高3になったばかりの俺、杉村拓斗。
みんなから拓って呼ばれている。
「友達多いよね」
よく言われる。
なんせ俺の自慢は、
いつも携帯のメモリはいっぱいいっぱいで、
誰かを消さないともう新規の人は登録できないくらいの多さだから。
俺がいるだけで人が集まる。
楽しいことが好き。
おもしろいことが誰よりも好き。
人を笑わせることが大好きな17歳。
彼女はいたけど、どれも長く続かない。
続かないっていうか、俺が振られてるだけ。
そりゃ、そうか。
俺みたいに純粋まっしぐらの
中学生みたいな付き合いをしたいと思う女子なんてきっといないよな。