TSUBASA
「大丈夫。、、、ちょっと、泣きたくなっただけ」
あたしは、大丈夫。
そう、自分にいい訳をした。
冬樹の傍にいたいと願う気持ちと、、、
居ちゃ行けないと思う気持ち。
それを、冬樹には話さない。
だって話したら、冬樹はまたあたしに手を差し伸べてくれるから、、、
だから、あたしは、、、
自分が望んだ空に向って歩み出す。
それが、自分の気持ちと反して居ても、、、
あたしは、冬樹に出会ったことも、、、
忘れてしまおう、と思った。