TSUBASA
目を覚ました時、一緒に寝ていた冬樹の姿はなかった。


ベットに残る、冬樹の温もりが寂しさを募らせる。


でも、悲しんでる時間はない。


あたしは起き上がり身支度を整える。


所詮、ここにはあたしのモノなんてない。


昨日、冬樹から渡されたお金の中から7万円だけ手にする。


それは昨日、あたしが稼いだ額。


これで、何処まであたしは遠くに行ける、かな?


わからない、、、


わからないけど、立ち止まらない。


そして、あたしは部屋を出た。


事務所に寄ろうかと、悩む。

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