TSUBASA
決めた心、揺らぐ想い
あの街を離れ、あたしは都心から遠い、小さな島に来ていた。


ここに付いて、5日。


あたしの所持金は、残り15,786円。


移動や何やらで、想像以上にお金を使ってしまった。


あたしは今日も浜辺で、海を眺めて1日を過ごす。


空と海の水平線を眺め、ふっと自嘲的に笑う。


ここに来て、あたしは何がしたかったのかな?


その答えがわからない、、、


冬樹のことを思い出せば、あたし決心は簡単に崩れてしまう。


会わないと決めた心とは裏腹に、会いたいと望んでしまう思いの狭間にあたしはハマっていた。


上着のポケットから、携帯を取り出す。


冬樹があたしに用意してくれた、携帯。

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