TSUBASA
そして、いつものように煙草を吸い始める。


「餓死されても、俺がハルや冬樹さんに恨まれる」


別に、餓死なんてしない。


それに、ハルや冬樹がアキのことを恨むのは筋違いだ。


「、、、イラナイってば」


こないだ、アキと話したことで、嫌なものは嫌とアキには言えるようになった。


アキはチッと舌打ちをする。


「お前は何に、悩んでよ」


態度とは裏腹に、そんな言葉を投げかけてくる。


何って、、、


全部だよ。


全部に悩んで、あたしは逃げ出そうとしてる。

< 147 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop