TSUBASA
「葵ちゃん、、、流石にその格好はマズイ、よ」


玲の言葉に、ハッとする。


そう言えば、さっき服を脱いだんだ。


だから今は、下着姿に冬樹の上着を羽織っているだけ、、、


あたしだって、流石に恥ずかしい。


あたしは脱いだワンピースを着直すために、冬樹の上着を脱ぐ。


「あ、、、」


玲の言葉に、背中を見せていたことに気付く。


「綺麗」


そう言いながら、右横腹から右腰にある絵を見ながら言う。


桜とアゲハ蝶のタトゥーを、、、


他人から見たら、そう思うのかもしれない。


綺麗に色まで入って、今にも飛び立ちそうなアゲハ蝶。


その蝶の周りに降り注ぐ桜、、、


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