TSUBASA
「なら、あたしの行きつけのところに行こっか」


あたしはそれに、頷いた。


玲が連れて行ってくれたお店は全部あたし好みで、必要以上に買い物をしてしまった。


洋服や下着、生活用品などを買い揃える。


おかげで、手には買い物袋でいっぱい。


「いっぱい、買っちゃったね」

「ごめん。お金使わせて、、、」


お金を持っていないあたしの変わりに、全部玲が支払ってくれた。


「あぁ、気にしないで。どうせ、冬樹のお金だから」


気にしないでって、それで良いのだろうか?


「なんか、葵ちゃんって今までの冬樹の女たちと違うんだね」

「あたしは、冬樹の女なんかじゃ、、、」

「そういう意味じゃなくて」


玲は「う~」と、言葉を選ぶ。

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