TSUBASA
「なんて言うのかな、取り巻き?」


あたしは冬樹という人間を知らないのに、そんなことを聞かれて困る。


「冬樹の周りに居る子たちって、冬樹を見てるわけじゃないだ。冬樹持ってる地位や権力、そんなのばっかり見てる連中ばっかり。それに、冬樹って無駄に顔が良いから」


あたしもハルの周りの人間に、そう思われていたのだろうか?


自分から、ハルの傍に居たわけじゃないのに少しだけ悲しくなった。


「でも、葵ちゃんは違うでしょ?」


あたしは、どうなんだろう、、、


現にあたしは今、冬樹のお金で買い物をしている。


なら、一緒なんじゃないだろうか?


「、、、わからない」


自分が、、、


あたしの言葉に悲しそうな顔をする、玲。

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