TSUBASA
「少し座らない?」


玲の言葉で、近くに合ったベンチに腰を掛ける。


「あたしの事、どう思う?やっぱり、冬樹や省吾の金魚のフンだと思う?」


そう、自嘲的に笑う。


玲は自分で言った言葉を、否定して欲しいんじゃないだろうか?


でも、それを肯定することも否定することも、あたしには出来ない。


だって玲のことも、冬樹のことも、省吾のことも、あたしはわからないから、、、


「わからない。だって、3人と知り合ったのは、ついさっきだから」


あたしは思ったことを口にする。


「そんなこと言う子、あたし初めて会った。省吾と冬樹とは、あたし幼馴染なんだ」


あたしは、玲の言葉に耳を傾ける。

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