TSUBASA
でもそれは、玲が決めることで、、、


あたしが出しゃばっちゃいけないこと。


だから、あたしは思ったことを胸に閉まった。


「省吾も冬樹も持ってくれるなら、車まで迎えに来いって感じだよね」


そう明るく、また作り笑いをして話す玲がとても弱く思えた。


「、、、そう、、」

「玲。お前は限度ってもんを知らねぇのかよ」


あたしの言葉を遮り、戻ってきた省吾が言う。


「うっさいな~」


なんて口では言っているものの、省吾に話しかけられて玲は嬉しいんだろう、な。


やっぱり、恋って不思議だ。


さっきまであんな切なそうな顔をしていた玲が、イキイキとしているんだから、、、


それはあたしにはわからない感情で、、、


何故か、あたしが切なくなる。

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