TSUBASA
「連絡先交換しようよ!」と言われても、交換のしようがない。


だって、あたしは携帯を持っていないから、、、


「、、、無理だよ」

「え?」


玲は不思議そうに首を傾げる。


だって、、、


「持ってないから、、、。携帯」

「お前、今時携帯なんて小学生でも持ってるぞ」


事務所に残っていた涼が言う。


あたしは、小学生以下、、、か。


てか、小学生とかより、まず人して扱われてさえ居なかった。


山口組の奴らからしたら、あたしなんかモノでしかないんだ。


ハルの所有物、と、してでしか、、、


チッと、冬樹が舌打ちをする。


「涼。葵の携帯用意してやれ」

「、、、はい」


冬樹から言われ、涼は部屋を出て行く。

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