TSUBASA
いや、、、


あたし、別に携帯欲しいなんて言ってないし、、、


「いいよ、冬樹」

「お前に連絡取る時が、あるかもしんねぇだろ。それに、連絡取れないと玲が入り浸る」

「玲が入り浸ってんのは、いつものことだろっ」


その入り浸る理由は「省吾だろ」とは、流石に言えなかった。


「何、あたしが入り浸っちゃダメなわけ?」


それに食って掛かる、玲。


「邪魔な時だってあんだろ」


「邪魔」言われて、不服そうに口黙る、玲。


なんだか、玲が不憫に思う。


「、、、サイテー」


だから、そう口にしてしまった。


あたしの言葉に省吾はキョトン、とする。


好きな人にそんなこと言われたら、傷つくでしょ?

< 50 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop