TSUBASA
遠くから、誰かの声が聞こえる。


あれ、、、


あたし寝てたのかな?


起き上がるとした時、、、


「若。あの葵って女、、、」


その言葉を聞き、あたしは寝ているフリをした。


「葵がどうした」

「本当にここに置くつもりなんですか?素性も何もわからないんですよね?」


冬樹に下からモノを言ってるいるところをみると、下の人間なのだろう。


「葵ちゃんは、悪い子じゃないよ?」

「玲は黙ってろ。これは組の話だ」


玲にそんなことを言うのは、やっぱり省吾で、、、


顔は見えないけど、玲のことだから切ない顔をしているんだろうな。


「お前は不服なのか?俺が決めたことに」


有無を言わせないような、冬樹の言葉。

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