TSUBASA
話の話題がずれた事で、今起きたみたいに起き上がる。


「おはよう」


そんなあたしに気付いた玲が、声を掛ける。


「寝てた」

「疲れてたんでしょ?部屋で休んだら」

「うん」


うんと答えたものの、あたしは何処へ行けば良いのだろう、、、


「地下の部屋。使え」


冬樹が言う。


「いいの?」


確認のために聞き返すと、「あぁ」と言われた。


その言葉に、立ち上がる。


「葵ちゃん、これ」


省吾がピンク色の携帯を差し出す。


「俺と冬樹のと、こいつのも入れといたから」


笑顔でそう、言う。

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