TSUBASA
最後の言葉は、冬樹に問い掛けたい言葉なのか?


それとも、自分自身に問い掛けた言葉だったのか、、、


あたしはわからない。


どうして冬樹の1つ1つに、いい訳がましいことをしているのだろう。


「お前、言ってたよな」


あたしから離れ、ベットに座りなおす冬樹。


「「自分はカゴの中の鳥だ」って」


あたしも、冬樹の隣に並ぶように座る。


「あれは、どういう意味だったんだ。自由がないって、意味か。それとも、他に意味があるのか」


あれは、、、


「鳥たちってせっかく飛ぶことが出来るのに、人間のエゴで飛ぶことを許してもらえなくなる。だから翼を折られた鳥たちは、自分のことを「鳥だ」とも胸を張って言えなくなる」

< 66 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop