TSUBASA
あたしの支度が終わると、2人と一緒に部屋を出た。


2人は事務所へと入って行き、あたしは外へと出た。


ゆっくり深呼吸をして、まだよく知らない街へ繰り出した。


よく知らないと言っても、所詮は隣街。


ここに来るのは、初めてなわけじゃない。


ハルと出会う前は、よくこの街に繰り出していた。


誰かの温もりを求めるために、、、


だからどこに行けば、声を掛けてもらえるとか。


そんなことは、大体わかっている。


あの頃は、まだ10代だった。


でも、今のあたしは24。


あたしのことを買ってくれる人間が居るかなんて、わからない。


だけど、これしかあたしにはお金を稼ぐ方法はないんだ、、、

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