TSUBASA
「う~ん」と、男はあたしのことを値踏みする。


そして、あたしに「5」と手を見せてくる。


、、、5万、か。


それが、この男があたしにつけた価値。


この街でその金額は、上クラス。


「いいよ」


そう言い、あたしはその男とホテル外へと姿を消した。


これから何をするのか、自分でもわかっている。


前だって同じことをしてたんだから、怖いわけじゃない。


けど、どうしてあたしはこんな気持ちになっているのだろう、、、


モヤモヤと言うか、、、


それは言葉に表せなくて、、、


だから、それを誤魔化すために行為に集中した。


曖昧な意識の中で、携帯がなったような気がした、、、

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