TSUBASA
行為の後、いつの間にか寝てしまったらしい、、、


同じ布団に、名前さえも知らない男が気持ちよさそうに寝ている。


「ねぇ」


男の体を揺らす。


「あ、あぁ」


男はまだ、寝ぼけているようで、、、


「お金」


そんな男に、あたしは欲求を突きつける。


「あぁ。金なら、テーブルの上にある」


言われた場所に目をやると、お金が置いてある。


枚数を確認すると、諭吉が2枚ほど多い。


「多いよ」

「君、可愛いからサービス」


まだ布団の中にいるから、男が見えないが「ありがとう」と言い、あたしは1人でホテルを出た。

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