TSUBASA
冬樹の手が伸びて来て、あたしは身構えた。
あれだけ、好きなことを言えば殴られても仕方ない。
そう覚悟を決めたのに、あたしの体に痛みが訪れることはなかった。
逆に、、、
__ビリビリッ__
何かを破く、音が聞こえ、閉じていた瞳を開ける。
足元には破かれた、諭吉たち、、、
さっき、あたしが体を売って稼いだお金たち、、、
「金が必要なら、俺に言え」
そう言って、お金を差し出してくる。
「自分のこと、安売りしてんじゃねぇ」
なんで、、、
なんで、目の前の男は怒らないんだろう。
怒るどころか、あんな酷いことを言ってしまったあたしに、手を差し伸べてくる。
あれだけ、好きなことを言えば殴られても仕方ない。
そう覚悟を決めたのに、あたしの体に痛みが訪れることはなかった。
逆に、、、
__ビリビリッ__
何かを破く、音が聞こえ、閉じていた瞳を開ける。
足元には破かれた、諭吉たち、、、
さっき、あたしが体を売って稼いだお金たち、、、
「金が必要なら、俺に言え」
そう言って、お金を差し出してくる。
「自分のこと、安売りしてんじゃねぇ」
なんで、、、
なんで、目の前の男は怒らないんだろう。
怒るどころか、あんな酷いことを言ってしまったあたしに、手を差し伸べてくる。