TSUBASA
望んだ空
事務所に着き、冬樹と地下の部屋に入る。


そういえば、冬樹はどこに住んでいるのだろう、、、


そんなことすら、あたしは知らない。


あたしが知っている冬樹のこと、と言えば、、、


神谷冬樹と、言う名前、、、


そして、神谷組の若頭と言うこと、、、


一見冷たそうに見えるが、意外と温かい手を持っているということ、、、


それから、、、


そう考えたが、あたしが知っている冬樹のことは、ここまでらしい。


それが、今のあたしと冬樹の距離。


それは今までのあたしからしたら、意外と近い距離なのかもしれない。


「シャワー、浴びて来いよ」


ボーっとしていたあたしに言う。

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