TSUBASA
あたしは急に話しかけられ、ハッとする。


「、、、え?」

「シャワー」


冬樹のことを見ていたら、視線が交わる。


それにバツの悪そうな顔をする、冬樹。


「お前から、男物の香水の匂いがする」


あたしと視線を合わせることなく、冬樹は言い捨てる。


そういえば、さっきの男とシャワーも浴びずに体を重ねた。


終わった後も、シャワーを浴びないでホテルを出てきたし、、、


さり気なく、服の匂いを嗅いでみると確かに男物の香水の香りがした。


それは、そう気になるほどのモノではない。


冬樹って、鼻良いんだ。


なんて感心しながら、あたしは言われたと通りシャワーを浴びた。

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