ヤクザの家族になっちゃった!?
「13歳まではお母さんに育ててもらいました」
「でしょう。それなら…「でもっ!もう、私の知ってるお母さんはいないから。」
私が叫ぶようにそういうと、
女は顔を真っ赤にして怒鳴り始めた。
「ここにいるのはあなたの親でしょう!?」
「私のお母さんは、人を殴るようなことしなかった。
ましてや、子供のこと邪魔だなんて、言わなかった…!」
「ふん。それはそれは。でも、今の私はこうなのよ。あんたみないなガキに決められたくないわ。」
「…そうですか。ならもういいです。ここから出ていってください。」
「あなたに今までかけたお金、まぁ、大体1000万くらいかしら。返してちょうだい。」
女はしれっとした顔でそう言った。
「1000万なんて大金…」
払えるわけないのに。
出ていくつもりなんてないのに…
私はいってほしかっただけなの。
“今までごめんね。これからは元の私に戻るから”って。
昔の、優しかったお母さんに。
いつから変わっちゃったんだっけ?
あ、そうだ。
おじいちゃんが亡くなってからだ…