ヤクザの家族になっちゃった!?



何て言ってくるもんだから

「はっ!自分より頭のいい妹なんか嫌かぁ」

とバカにしてあげる。

それを言われると…

って顔をする竜。

I'm winner!!!

なんて心のなかで叫び、

手を上げて喜んでると

「いやぁ、でも俺イケメンだし?」

なんてふざけたことを言い出した竜。

「…あー、ハイハイそーですねーはいはい」

そう、バカにしてあげる。

「イケメンに告られたい?」

なんて聞いてくるから

「好きな人にコクられたい」

と素直に答える

「恋する乙女か!」

なんて突っ込んでから、

竜は大河たちの元へ去っていった。

…なんだったんだ

あれはいったい…、

なんて思いながらも、

私は荷物を片付け始めた。


竜のいってた通り、

宿にとまることになったみたいで

おっちゃんたちは嬉しそうに鍵を受け取り、

配り始めた。

もちろん、この人数だし人部屋じゃ足りないから、この宿の部屋全て借りたみたい。

突然、ってのはたぶん無理だから、

予約したんだろうね。

そんな話しらなったよ。

「龍之介といずちゃんは同じ部屋ねー」

そう言って微笑む奈美恵さん。


…え。

嘘でしょ、

そう思いながら龍之介さんの顔を見ると

一瞬、目が合い、反らされた。

しかもなんか、いつもと違って拗ねてるってゆうか、怒ってるってゆうか…

少なくともいい雰囲気ではない状態で。


…私、なにかしたっけ?

考えてみるものの、お昼頃からずっと怒っている原因がわからない。



はじめてのお泊まりで喜ぶコウたちの手を取りながら部屋に入る。

はぁ…

入った瞬間漏れるため息。



騒ぐコウたちを見つめながら、

さっきおっちゃんに渡された着替え等を準備して

夕飯の支度を手伝いに三人と部屋を出た。






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