ヤクザの家族になっちゃった!?

しばらく歩くと、

でかい家についた。


蓮司さんは普通な顔で屋敷に入っていく。

え、ちょ、


まさかここが…?

江戸時代の平屋の大きい番みたいなんですけど!

あ、でもちゃんと表札は合ってるし…

うそ、本気でいってる?

でかすぎでしょ…

ヤクザのおっちゃん、

ほんとにすごいヤクザなんだね…

ん?

表札に名前…?

え、まさか…

「いらっしゃいやせ!!!」

いかついお兄さん逹が声を揃えて頭をペコリ。

うそ、ヤクザとはいってたけど、

まさかトップ…?

え、おっちゃんが?

嘘でしょ…

あの顔でトップなんて勤まるの!?

あわ、超失礼だな

「…いずさん、こっちです」

急に敬語になった蓮司さん。

「いや、タメ語でいいのに…
てか、いずでいいですよ?」

「ばか野郎。お客さんは敬語使わなきゃいけねぇんだよ…っと、まぁ、お前だしいいか。」

え、なにその基準…

「おい、いず早く来い」

「はーい」

ちょっと納得いかないけど、

お世話になるから許してあげるよ

なーんてね。

全く気にしてません♪

「おお、いずちゃんいらっしゃい」

おっちゃんが笑顔でそう言った

「お招きありがとうございます!」

と言いながらキョロキョロすると

少し笑って

「三人は隣の部屋で遊んでるよ」

とおっちゃんが教えてくれた

私は一言お礼をいってから

隣の部屋へ向かった。

「幸子!美幸!コウ!」

3人の名前を呼ぶと、

嬉しそうに駆け寄ってくる。

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