ヤクザの家族になっちゃった!?
「「「「サプラーイズ!!」」」」
そんな声があちらこちらから聞こえる
…えっと、どこからどこまで…?
そう思いながら呆然としてると
「いーずみ♪」
そう、私の名前を呼びながら飛び付つかれた。
「びっくりした??」
顔を見なくたってわかる。
そう言ったのは親友さん。
「るり?どーゆーこと?」
そう、少し怒っているように聞く。
いや、実際は怒ってるってゆうより混乱してるのほうが正しいんだけどね。
「どこからがドッキリなんだ?」
そう、おっちゃんに噛みつくように聞く龍之介さん。
「…え、どこからって、何かあったのか!?」
そう、とぼけたことを言うおっちゃん。
「反発してきた連中とやり合ったのは
ドッキリなのか?」
そう、龍之介さんが聞くと
「それはドッキリじゃないぞ?」
そう言われる。
じゃあ、私が襲われたこともドッキリじゃない…と。
そう考えるとまた、体が震えてくる。
未だに私に抱きついてるるりは私の異変に気づいたようだったけど、
なにも言わないでいてくれた。
「じゃあ、何がドッキリなんだ…。」
そう、呆れたようにおっちゃんに聞く龍之介さん。
「え…?俺たちがコンテナに居なくて死んだのかと思っただろ?」
そう聞かれる。
いや、えっと…
悪いんだけど、
そうは思わなかったかも。
どこかでまだやり合ってるとしか考えて無かったし…。
そんなことは言えないから
黙っておく。
「…そうか。まぁ、そうだな。」
龍之介さんがそう棒読みで言うと
るりから私を引き剥がし
手をぎゅっと握ってきた。
さっきまで震えてたのはもう、
驚きで消えてしまった。
るりはぶぅっ
っとほほを膨らませ
「あとから出てきたくせに。」
って龍之介さんに文句を言う。
龍之介さんはそれを無視して私を近くにあったソファーに座らせてくれた。