ヤクザの家族になっちゃった!?


でも、だからと言って養子になるってそんな簡単なことじゃないと思う。

手続きうんぬんもそうだけど、

お互いの了承が必要でしょう?

私の親とか。

…消えろとはいってくるけど、

流石に養子に出したいとは思ってない…よね?


それに、

「ここの方たちにまで迷惑かけるなんて…そんな事できないです」

そう。

だって、お金の問題もそうだけど、

下についてる人たちだって、

見ず知らずの人間が急に養子だなんて受け入れないと思う。

そう言う面でも迷惑かけることになるでしょう?

「…それじゃあ、家政婦兼娘というとはどうだい?」

「家政婦と娘?」

「そう。わかっての通りうちの妻は料理ベタだろう?」

「え、妻…?」

「奈美恵だよ、さっきキッチンにいただろう?」

「…え、うそ。え、あのきれいな人…?」

「そうだよ。それが私の妻だ。」

「うそー!?」

「ほんとだよ。まぁ、それで家政婦を募集してるんだけど…」

あぁ、

ヤクザの所にはなかなか来れないだろうね

「察してくれたみたいだね。
だからね、頼まれてくれないかい?」

「…え、でもそこまで甘えるわけにはいかないし…」

「なーに遠慮してるんだ!私といずちゃんの仲だろう?」

「まぁ、おじちゃんみたいな感じだけど…」

「だろう?ならいいじゃないか!それに、3人は私の子供になる気満々だぞ?」

「え…」

「よし!決定だな!」

「え、ちょ…」

「さぁみんな、歓迎会だ!」

と言いながら部屋のふすまを開けた。

目の前にはたくさんのヤクザと、

奈美恵さん。

あと、いつものまにか真横にいた蓮司さんと、幸子逹。


「え、、会長おめでとうパーティーじゃないの?」

なんて呟くと、

蓮司さんが、

「なんだそのネーミングセンスのないパーティー名は。」


って。


あんたのお頭がつけたんだよぉぉぉぉ!!!

私の叫びは誰にも届かず、

パーティーは始まってしまった。

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