ヤクザの家族になっちゃった!?

新しい兄弟





「よし、全員そろったな。」

おっちゃんが一言そう言うと、

一人一人自己紹介をし始めた。



気になるさっきのキャラ変金髪男の名前は

永野零夜。

名前だけはかっこいい。

おっと、そんなこと言っちゃダメだね!

…ぶっちゃけ、他の人の名前、覚えられないよ

いや、だってさ、

40人は軽く越えてるもん。

うん、徐々に覚えていこう。

「俺はー…」

と、最後の一人が自己紹介を終わらした頃


勢いよく私の後ろのふすまが開いた。

「おい!おやじ!聞いてねぇぞ!!」

空いたとたん聞こえてきた声。

思わず振り替えると、

後ろにはスーツをキチッと着こなし、

髪の毛をしっかりと固めている

美男子がいた。

しかも、発するボイスはかなりのイケボ…

なんだこの男、最高じゃないか…

少なくとも、表だけは。

ガン見してる私に気づいたのか、

男は睨むように言ってきた

「…あ゛?誰だお前。」

誰だって…

聞いてないのか…?

まぁ、ここは礼儀正しく…


「あ、申し遅れました。

今日からお世話になります、いずみです。」

そう言うと、目をきらめかしたおっちゃんが、

「初娘になるんだ!」

とか、話に関係ないことをいい始めた。

そこからもう、ガヤガヤなっちゃって…

多分みんな男の人放置してる。

「お前が…」

少し考えるように呟いてから、

「なに目的だ?」

なんて失礼なこと聞いてきた。

ん?

てか、目的なんてあるのか?

< 21 / 257 >

この作品をシェア

pagetop