ヤクザの家族になっちゃった!?



「和泉。」


そう、優しく私の名前を呼んだ龍之介さん。


「はい…?」


少し沈みながらそう答えた。


「ん。」


龍之介はそう言って私の手を掴み


なにかを握らせた。


「……?」


ての中を開いてみると


そこにはチェーンのついた指輪があった。


「ー!?あの、これ…」


「今は、ネックレスな。

絶対にはずすなよ?」


今は、ってことは

いつか、つけていいのかな…?


「はいっ!あり、ありがとうございます!!!!」


私はそう言って笑った。


龍之介さんは、


優しく笑って

自分の指輪を見せてきた。


「あ。

ペアなんだ!ふふっ嬉しいです!」


「あぁ。」


私はネックレスをつけて、

龍之介さんと手をつないで

おっちゃんのところへいった。

転入したいと伝えると


おっちゃんは笑って


「そうか、寂しくなるな」

そう言ってくれた。


奈美恵さんも。


すごくすごく嬉しかった。


「転入は、一週間後だからね。

明日、週に一度は必ず帰ってくるけどでも一応また会おう会を開こうか。」


な、長い…

そしてネーミングセンスない…けど

お別れ会じゃなかったのが、

すごく嬉しかった。


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