ヤクザの家族になっちゃった!?
パーティー
私は今、公園に来てる。
日曜日に公園にって、本当はそれどころじゃないんだけどね。
毎月第二日曜日に、町内会の清掃があって、
その清掃をするために私は公園に来たんだ。
もちろん、美幸逹も一緒に。
美幸逹は同じ年くらいの子たちとキャッキャして遊んでる。
私はもちろん、お話を聞いてる…ふり、
「あら、いずちゃんおはよう」
の声に笑顔でおはようと返し続け、
「このお暑いなかー…」
何て言う町内会長の叔父さんのながったるい話をうんうんと頷きながら聞く。
これだから行事は嫌いなんだよ…
あ、でも今日から変わるんだっけか、会長さん。
少しは話が短くなるといいなぁ、
あ、でももっと長くなるかも…
うわぁ、そしたらマジ最悪じゃん…
「会長の話は長いねぇ」
そう私に声をかけてきた叔父さん。
この人は自称ヤクザ。
すっごいのほほんとしてて、
怒っても怖くなさそうだから自称。
冗談だろうけど。