ヤクザの家族になっちゃった!?
「身長は…」
一人の人が図って、
もう一人の人がメモしてる。
えっと、多分これは寸法を測ってる…んだよね?
金髪のお姉さんに抱きつかれる
あれ、寸法計るのって抱きつかれるものだっけ?
「え、えっと…」
「あら、恥ずかしがらないでちょうだい、かわいこちゃん?
すべて私たちに任せればいいのよ…?」
黒髪のお姉さんがそう言って私の顎辺りを撫でた。
う…
まさか、だけど…。
いや、えっと…
さっきまで可愛いって言ってほしったよ?
けどね、それは女性的な意味で…
恋愛的な意味じゃないってゆうか…
「ふふふっ」
金髪のお姉さんは、笑いながら私を押し倒す。
「え、ちょっ!」
慌てて逃げようとするにも、黒髪のお姉さんに足を捕まれてるから動けない。
「なにして…!」
叫ぼうとすると、金髪のお姉さんに口を塞がれる。
ちょっと待ってよ、
なんなのよ、本気で意味わかんない
これは、あれなの?
この人達はレズなの?
私、襲われてるの…?
やだ…
怖い…
「ふふっ怖がんないで♪
気持ちよくしてあげるから…」
そう言って首もとに顔を近づける。
え、やぁ!
首に息がかかってる…!
気持ち悪い…
もぉ、やだぁ…
泣きそうになるのを必死で押さえてたその時、
扉がガンと音を立てて開いた。
開けたのは龍之介さん。
「おい、清家。いい加減にしろ」
そう、一言言うと、
私の上に乗ってる金髪のお姉さんを突飛ばし、私を抱えるように立たせた。
…知り合い?
あ、そっか。
龍之介さんとここに来たんだっけ…
さっきのパニックでいろんなことが吹っ飛んでたけど、
なんとか今、復活した。
「手を出すなといったはずだが?」
龍之介さんが低い声でそう言った
清家さんはにっこりと笑って、
「こんなにかわいいんだもの、仕方ないわ♪」
そう言った
仕方なくなんかないと思うけど…
多分、いつもなら怖くて泣いてたんだろうけど、龍之介さんに抱きかかえられてるから、
安心してる。
本当のお兄ちゃんみたいな感じ…。
「そんなに怒らないで♪
仕事はちゃんとしたから!
明日にはできるわ!」
清家さんはそう言ってもう一度笑った。
あんなことがなければ、
素直にきれいな人だと言えるんだけど、
そんなことをいったらまた襲われそで怖いから言わない。
「明日の朝、届けてくれ」
そう言うと、私を引っ張って店を出た。