ヤクザの家族になっちゃった!?
……多分、一時間は経っただろうか。
なぜかずっと離してくれない龍之介さん。
「…龍之介さん?」
声をかけても無反応。
寝てんじゃないの?
って思うくらい無反応。
まぁ、離れようとすると引き寄せてくるから起きてるんだろうけど。
「龍之介さーん!」
少し大きめの声を出す。
「…なんだ。」
やっと返事した。
「そろそろ寝ないと…」
明日も早いもん。
早く寝ないと疲労死するわ。
「…そうか。」
龍之介さんはそう言って私から離れた。
……離れた瞬間、
寒いと感じた。
龍之介さんなぬくもりが、欲しいと思った。
もっと、もっと…。
私、ぬくもりに飢えてるのかな…?
龍之介さんは黙って部屋に戻っていった。