ヤクザの家族になっちゃった!?
私がそう叫ぶと
やれやれと言った感じで
「それは、和泉ちゃんの中のるりちゃんでしょ?」
私の中の…?
それ事態がるり本人でしょ??
「同じ顔で同じ声で、でもいろんな人と関係を持つ人は和泉ちゃんの中でるりちゃんじゃないわけね?」
「だって…
るりは昔から一筋で、私に隠し事なんてできなくて、
ちょっとおバカで、私がいないとなにもできなくて…」
「でもそれは、和泉ちゃんの前でのるりちゃんにすぎないのよ、」
「私の前の?」
「少なくとも、昨日までのるりちゃんは
沢山の人と関係を持ってたわ。」
「うそ…」
「ほんと。でもなんか、寂しそうなのよ」
「るりは…」
さみしがりやだから
そう言おうと思ったけど、言葉がつまった。
もしかしたら、私が知らないるりは
さみしがり屋なんかじゃないのかもしれないって、そう思ってしまった
「るりは…私のこと、親友だと思ってないんですかね…」
私が呟くと、
クスリと笑って
「それは私が決めることじゃないわ。
ほら。いってきなさい」
その言葉に背中を押され、
私はもう一度保健室へ戻った。
ー…るり、
本当の気持ちを聞かせて…