フリーズ

合コン

「自己紹介から行ってみよー」

押しに負けた私は亜月が幹事の合コンに参加していた

「新海亜紀ですよろしくおねがいします」

他の人がすごくフレンドリーな挨拶をする中

私はごくごく普通の挨拶をした

合コンには人数合わせだしいっか

何より別れてすぐにそういう気分にならない

ダメ男だったけど宮川先輩のこと吹っ切れてはいないんだな・・・と

切なく、自分に腹正しくなった

「新海…もしかしてアキちゃん？」

私が自己紹介してしばらくして考え込んでいたのか向かいの男性がだいぶ遅れて話しかけて来た

私のことを知っているような口調にクエスチョンマークでいっぱいになった

「あ…えーっと…高校の時に話してた水瀬祐希だよ！！覚えてる？？」

そんな困惑した顔を察したのか話しかけてきた男性は続けてきた

水瀬…？まさか…

「研究班同じだったり授業クラス一緒だった水瀬くん？」

と答えると水瀬くんは爽やかに笑いながら

「そうそう…久しぶり！！」

そういって手を差し出してきた