好きになった相手がたまたま年上だっただけ。
ごめん、俺も嘘つきだ
結局あの男は舞子のことを
なんとも思ってなかった
ただの自分を満たす道具にしか見てなかった
「舞子、まだ殴られたとこ痛む?」
「ちょっとまだ腫れてるけど、大丈夫……」
「……ごめん、顔に傷作っちまって」
「二人の間に入ったのは私だから
聖也くんは何にも悪くないよ……」
なんだかんだ嘘つかれても
俺はこういう優しい舞子がやっぱり好きだ
自分を犠牲にしてまで動く舞子は
ちょっとだけ嫌いだけど