好きになった相手がたまたま年上だっただけ。



「……聖也くん、あの約束…絶対果たそうね!」




そういって俺があげた

指輪をはめた手を笑顔で俺に見せる





「舞子、………待ってるから

 つーか、いつか俺が迎えに行く」





「……うん。待ってる……」






「舞子……」






俺は思いきり舞子を抱き締めた



行くな、という思いが口に出そうで

それを抑えるのにとにかく必死だった


行けと言ったのは俺なんだ



後悔なんか


…………………してない

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