好きになった相手がたまたま年上だっただけ。


「なぁ~聖也~く~ん」


「................。」


「まだ怒ってんのか~?」


「黙れ」


「そんな怒るなよ~。聖也達が

 俺らの後に屋上来たんだからさ~」





廊下を早足で歩きながら教室へ向かう

その俺の跡をしつこく付きまとう陸斗





「なぁ~いちごミルクおごるからさ~!」





ピクッ





「なっ?飲みたいだろ~?

 聖也の好物だもんな~♪?」







「…………………いらねっ」






確かにいちごミルクは俺の好物だし

めちゃくちゃ飲みたいのは山々だけど

ここで振り向いたら陸斗の思うツボだ




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