ゆり
さゆり

雨の降る朝は、
何故かいつまでも
頭が覚めきらない。

「朝…」

さゆりは呟くも、
目を閉じたまま
あける様子は無い。

起きなければ…
起きなければ…

気持ちだけが焦り、
なかなか体は動かない。
「ん゙−」

ついには
うなり始める始末だ。
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